うる星やつら Wiki

うる星やつら 完結篇』(うるせいやつら かんけつへん)は、高橋留美子原作の漫画、『うる星やつら』の劇場版長編アニメーションである。1988年2月6日公開。

概要[]

劇場版『うる星』シリーズでは唯一の原作付き作品で、最終章「ボーイミーツガール」をほぼ忠実にアニメ映画化している。本作はテレビシリーズでグロス請けをしていたマジックバスが制作している。そのため従来のシリーズとは、絵柄が様変わりした。

なお本作品は、ファンの署名活動などにより製作・劇場公開に至ったが、プロデューサーの落合茂一と東宝の話し合いで、東宝サイドより「完結編」という文字を入れるという条件を提示され、それを承諾することで製作が決定した。

同時上映は『めぞん一刻 完結篇』。 本編のDVDは『犬夜叉 時代を越える想い』の公開を記念し、2001年12月19日に発売した。

あらすじ[]

ある日、ラムは黒い服を着た老人に「お前を嫁にする」と言われる悪夢にうなされる。サクラの占い水晶玉もラムが闇に捕らわれ、地球も闇に包まれるという不吉な映像を映し出していた。一方ラムの故郷で、コールドスリープで何十年も放置されていた祖父が見つかり、『闇の世界』(ちなみに彼らの言うこちら側の宇宙は『光の世界』という設定)に住むウパという者と「将来女の子が生まれた場合、必ず嫁に貰う」という約束をしていたことが発覚。後日、友引高校にウパの孫、ルパという白髪で色黒い肌の青年が空飛ぶ黒ブタに乗って現れ、ラムの超能力を封じ、ルパが住む闇の世界へとさらって行ってしまう。

諸星あたるや弁天達はラムを救いに闇の世界へ向かい、ラムとルパの挙式を阻止するために、闇の世界の少女カルラと共に妨害に入った。カルラはルパの幼馴染でルパに思いを寄せていたが、ルパはカルラのかねてからの強引なアプローチに辟易していたのだった。しかし、ラムとあたるはルパ達の工作と互いの勘違いにより仲違いしてしまう。あたるに愛想を尽かしたラムは闇の世界に残り、あたるはさっさと地球に帰って来た。ところがランが闇の世界から持って来たキノコを食べようと、その日の諸星家の夕食の鍋に入れたとたん、巨大化して街中に大繁殖、地球を埋め尽くしてしまう勢いで増え続けた。

ラムは地球のキノコ駆除と引き換えに、あたると再び「鬼ごっこ」をすることに。あたるがラムの角を掴むか、或いはラムに一言「好きだ」と言えば決着が付き、期限までにあたるが遂行出来なければ、地球の住人はラムとその一行の記憶を全て失ってしまうのである。だが、あたるは頑なにその一言を言おうとせず、ただひたすらラムの角を巡り追い続ける。空を飛べるラムに対し、地球人のあたるは劣勢の立場。そんな中、弁天がうっかり記憶喪失装置のスイッチを押してしまう。のらりくらりと空を飛ぶ「ふざけた顔」の記憶喪失装置を止めるため、面堂達は奮起するが、まるで歯が立たずじまい。そして、ついに全ての記憶を失う最終日の夕暮れにあたるは倒れた。あたるは、ずっと手に握り締めていたラムの抜けた角をこぼした。それを見たラムは「好きだ」の言葉無しで、あたるの愛を心で感じた。二人は抱き合い、ラムはあたるに角を握らせ、記憶喪失装置はようやく止まった。ルパとカルラも和解し、巨大キノコは無事地球上から駆除された。こうして、第一話から続いた「鬼ごっこ」に終止符は打たれる。

声の出演[]

各キャラクターの詳細は個別項目およびうる星やつらの登場人物を参照。

スタッフ[]

  • 原作:高橋留美子
  • 監督:出崎哲
  • 演出:冨永恒雄
  • 脚本:金春智子
  • キャラクターデザイン:四分一節子
  • 作画監督:小林ゆかり
  • 撮影:大地丙太郎
  • 音楽:大森俊之
  • 美術:新井寅雄
  • 録音:斯波重治
  • 企画:落合茂一
  • 製作協力:マジックバス
  • 製作:多賀英典
  • プロデューサー:松下洋子
  • 製作:キティ・フィルム
  • 配給:東宝

主題歌[]

  • 「好き・嫌い」
    • 作詞:川村真澄/作曲:都志見隆/編曲:萩田光雄/歌:麻田華子

脚注[]

航法[]